市民と科学者の内部被曝問題研究会(略称:内部被曝問題研) Association for Citizens and Scientists Concerned about Internal Radiation Exposures (ACSIR)

内部被曝に重点を置いた放射線被曝の研究を、市民と科学者が協力しておこなうために、市民と科学者の内部被曝問題研究会を組織して活動を行うことを呼びかけます。

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井戸川・双葉町長からのメッセージ

内部被曝問題研究会の皆さんへ

井戸川克隆
(福島県双葉町長)

参加を期待していましたが、出席できないこと、私も大変残念です。3大臣と県知事が参加する会議なので申し訳ありません。(田代注:急きょ設定された「説明会」)

皆さんにメッセージを送らせていただきます。

内部被曝問題研究会の皆さんへ

 内部被曝問題研究会総会の開催、誠におめでとうございます。ご出席の皆様に御礼を申し上げます。また、お忙しい中、本会の開催のためにご尽力された関係者の皆様に御礼を申し上げます。

 私たち双葉郡民は原子力発電所と約40年間共生してきました。立地によって、福島県の僻地として出稼ぎ中心の生活が一変しました、絶対安全だと言うことに慣れていました。国と東電だから安心だ、などと私たち住民は疑うことなどありませんでした。若者たちも競って就職していました、平成14年8月に発覚したトラブル隠しにも寛大でした。信じることが如何に恐ろしいことだと事故後は反省をしています。後悔は先に立たずとはまさに今度の事故にピッタリです。

 東電は変わりました、それとも今が東電の本質なのか、私たちに対して非情な会社になっています。私が多くの場所で怒りを表明するのは責任の取り方が大変悪いことです、世界最大の事故です、前例がありません、津波に原因があると東電は言ってますが、最近は事故を防ぐ機会がありながら対策をしなかった不作為行為が判明しています。明らかに人災だと断言できます、断罪にあたる人が普通の生活をしていて、被害者が逃げるような生活を続けています、おかしな話です。

 被曝を多くの県民がしています、しかも今なお被曝し続けています。ある人は(専門家)100mSv/Y以下では発症しないと話して県民を抑えています、私はその一人になぜですかと聞いたところ、長崎・広島で事例がなかったからと答えました、その時は調べられなかったのではないですか、また、核種が同じでしたかと聞いたところ、答えがありませんでした。このように、素人でも解るようなことを平気で語る専門家がいることが私たちとってさらに被害を拡大させています。

 私は放射能を浴びせたことは犯罪だと考えています、濃度が濃いとか低いとか、発症したとか、しないとかの議論の先に自然界の放射能は許容できますが今回の放射能は絶対に受容できません、安全だと言う人は加害者と言えます。被曝して大丈夫なことはないと思っています、早く、安全だという加害者に立証させ、ウソつきを放逐しましょう。

 子供は昔から宝です、今は昔以上に日本の大事な宝です、健康な環境で大事に育てること必要です、なのに福島県内の子供たちは常時被曝しています。

 このようなことが日本で起きていることは、国に時代錯誤か判断力欠如の人たちがいることを世界に知らしめています。

 私は放置することができません、本会の皆さんとともに、この窮状打開のためと、 子供たちのために立ち上がります、力をお貸しください。

 結びに、本会の盛会と目的達成が成功することをご祈念申し上げ、ご挨拶といたします。

平成24年4月22日

福島県双葉町長  井戸川克隆

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