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【お知らせ】
WHO独立を求める会主催の国際フォーラム(於:ジュネーブ)で松井英介さんらが報告
「チェルノブイリとフクシマの健康被害の事実は隠ぺいされ、WHOは放射能と健康に関する責任を放棄している」 (IndependentWHOのホームページより)
<WHO独立を求める会>主催の国際フォーラム「放射能防護に関する科学者と市民のフォーラム——チェルノブイリからフクシマまで——」(於:ジュネーブ)に松井英介さん他が招待され、福島の状況について報告します。
「放射能防護に関する科学者と市民のフォーラム——チェルノブイリからフクシマまで——」 (詳細)
● 日時:2012年5月12〜13日
● 場所:スイス・ジュネーヴ
● 主催:IndependentWHO(WHO独立を求める会)
● 主要報告者(海外):アレクセイ・ヤブロコフ、アレクセイ・ネステレンコ、ユーリ・バンダジェフスキー、クリス・バズビー、ミシェル・フェルネックス
● 日本からの報告者:木村真三、松井英介(当会副理事長)、丸森あや(当会会員)、地脇美和(当会会員)
■フォーラム開催の主旨(IndependentWHOのプレスリリースから抜粋翻訳)
チェルノブイリやその他の原子力・核活動による健康被害の事実は隠ぺいされてきました。WHO(世界保健機関)は核ロビーに従属して、放射線による健康被害にかかわる責任を全て放棄してきました。その理由は、1959年にIAEA(国際原子力機関)との間に交わした協定(WHA12 40)にあります。原子力推進を目的とするIAEAに不利な行為(情報公開・研究・市民救援)をWHOがすることを禁じているのです。
フクシマの惨事によって、更に緊急を要することは、市民と科学者(原子力推進勢力から独立している)が放射能に関する健康問題について、情報と研究を共有する責任です。したがって、このフォーラムの第一の目的は、原子力推進勢力に影響されていない、科学的・医学的情報と経験を共有し、世界の人々にとって真の放射線防護を保証するための市民運動を始めることです。
注:当会の会員3人が「招待された」といっても、全て自費で、宿泊だけは<WHO独立を求める会>関係者のお宅にホームステイさせていただけます。潤沢な資金を持つ原子力推進勢力に対し、このような市民団体に資金はなく、それでも何とか工面して自費で集まり、世界の英知を結集して、「真の放射線防護を保証する」運動を起こそうという画期的なフォーラムです。
[フォーラム概要]
● セッション2:日本の汚染状況の全体像とチェルノブイリの衛生上の影響
アレクセイ・ヤブロコフ:衛生上の影響の多様性と複雑生
木村真三:汚染の拡散状況。事故後に現れた最初の兆候
松井英介:内部被ばく・低線量に関する日本の研究
● セッション3:内部被ばくにたいする放射線防護
ガリーナ・バンダジェフスカヤ:児童における心臓疾患と低線量被ばくにおけるCs137との相関関係
アレクセイ・ネステレンコ:ベルラド研究所の放射線防護の実施要領とベラルーシにおける子どもたちの汚染地図
ウラディーミル・バベンコ:自著・放射線防護の手引き『自分と子どもを放射能から守るには』(日本とベラルーシで刊行)
● セッション4:政府当局による惨劇の管理と社会における影響
ソフィ・フォーコニエ:チェルノブイリ後のコルシカ島における放射能汚染と疫学的調査を獲得する困難
ポール・ジョバン:フクシマ——放射線防護あるいは当局による<放射線管理>
コリン・コバヤシ:フクシマ前と後の日本の反原発運動——ヒロシマ/ナガサキ後に日本に原子力が導入された経緯——日本社会と東電
● セッション5:市民社会——チェルノブイリとフクシマの後、NGO・個人・政治家・独立した医師・科学者たちの積極的な活動
ユーリ・バンダジェフスキー:ウクライナ・イヴァンコフ地区の放射能で汚染された土地における生命システムのモデル——プロジェクトを巡る市民と政治の動向
丸森あや:フクシマ後の市民たちの独立した主体的行動
ミッシェル・リヴァジ:ヨーロッパは放射能防護に対して何をしているか?
地脇美和:政府の放射能対策に対する福島の母親たちの反応
クリス・バズビー:イギリスにおける<市民的>」疫学的研究の方法
ミシェル・フェルネックス:世界保健機関と日本政府は何をしなければいけないか?